北条・新村ルート(2012.10/5−10/8)

〜YUKIYAとMOTOKOの大冒険〜

 

奥又白池には、3度行っている。

1度目は、クライミングを始めて3年目のときに。天候不良のため、クライミングはできず取付を確認したのみ。(その確認した取付も、実は間違っていた。)

2度目は、その翌年。甲南ルートに取り付くも、諸事情で2ピッチで断念。

3度目は、A山さんと10月の連休に。紅葉の奥又白が、朝起きると一面の雪景色となり即、撤退。

ずっと憧れのルートだった。でも取付までのアプローチは自分の記憶の限りでは今までの経験で一番怖かったので、ずっと誰かに連れて行ってもらいたいと思っていた。

しかし、いつまでも待っていられない。夢は自分でかなえるもの!夢のままで終わらせたくないという思いで、はじめてペアを組むT本さんとはじめてのルート、この機会に実現させたいと思った。

 

10月6日 上高地(5:30)-徳沢(7:07/7:25)-パノラマ分岐(8:45/9:02)−奥又白池BC(11:20)

中級の屏風組のタクシーに便乗させてもらい、上高地へ。

徳沢から新村橋を渡って、パノラマコースとの分岐から中畑新道を少し登ったところで、後ろから「ぽっぽー!」のコールが!A山さんとぶなの会のパーティだ!山でぽっぽのコールを聞くと嬉しくなる。早速こちらもコールを返して、手を振る。

途中でぶなの会の5.6のコルに行くパーティと分かれる。紅葉がちょうど見頃で素晴らしい。

夢の奥又白池に到着。何度来てもここはいいところだ。登りきって、目の前に現われた池を見ると感動する。

テントを張って、取付までのルートを皆で確認しに行く。A山さんにレクチャーしてもらった。

過去に行ったルートとは違い、こちらの方が、案外楽に行けそうな気がする。

テントに戻り、ぶなの会の方々と、宴会。

A山さんと男性の方が、前穂東壁Dフェース、女性二人で松高ルートを登るそうだ。

女性は、クライミング歴3年の方がリーダーで、もう一人は2年目だそうだ。

ヌンチャクもカム類もぴかぴかでまぶしい!

 

10月7日 BC(5:16)-T1(7:20)-登攀修了(13:10)-5・6のコル(15:30)-BC(17:00)

翌朝は5時15分出発。取り付までほぼ水平にトラバース。水平なのでガラガラ道だが、落石をしても気が楽だ。先行していたぶなの会の女性パーティが、取付付近にいるのが見え、「ぽ〜な〜」とコールすると、向こうからも、コールを返してくれる。

少し迷ったところもあったが、7:20T1到着。

 

1ピッチ目 30m V− T本さんリード

核心部をリードしてもらうため、後は全部私がリードしていいよとのT本さんのありがたい(?)お言葉だったが、昨夜の降雪のあとで、岩が濡れているかも。。とあっさり弱音をはいてリードを譲る。

 

2ビッチ目 30m V+ K川リード

最近は、ペツルがあったり、ハーケンが打ち変えてあったりでもう少しいいプロテクションになっている岩場が多いと思うが、このルートはどれも古くて気持ちが悪い。あまり、登られている感じもなくて少し迷う。

T本さんに選んでもらったカム類を使用しながら登る。

このピッチは快適でとても楽しかった。

 

3ビッチ目 35m V+ T本さんリード

なんと、次の手をさぐっていると足場ごとくずれてフォールした。しっかりした大きな岩と思っていたのに。リードだったらとゾッとした。

支点もいいとはいえないので、ビレーをしてくれていたT本さんもびっくりしたと思う。

 

4ピッチ目 25m W+A1 T本リード

このルートの核心部。2つのハングとあったが、ひとつめは少しかぶっている程度。

2つめのハングは、ガバになかなか手が届かなくて、何回もアブミを架け替えてやっと乗り越した。ハングを越えた後のトラバースもいやらしかった。

 

5ピッチ目 30m W+A0 T本さんリード

行った人のプログを読むと、3ピッチ目より、こちらのほうが核心とのことだったので、ここもT本さんにリードしてもらう。セカンドだったからか、トラバースは覚悟していたより簡単だったが、そのあとのフェイスのほうが難しく感じた。

 

6ピッチ目 30m V K川リード

少し登ったらすぐに緩傾斜になり、物足りない感じで修了。

 

修了点からトラバースをして、北尾根に出る。ここからも、道が悪いので慎重に降りる。

一面真っ白なガスが、時々切れて涸沢まで見渡せると、素晴らしい紅葉だった。

5・6のコルを通過し、テン場までも、ずっと緊張する道が続く。

奥又白池のテントについた時は、本当にほっとした。

 

10月8日 BC(5:45)-パノラマ分岐(7:30)-徳沢(8:30/8:52)-明神9:30-上高地(10:30)

翌朝は、中級バスに乗り遅れないために、早々に出発した。

雲ひとつない青空と紅葉で、素晴らしい天気だ。

A山さんは、昨日の疲れでゆっくり寝ていたようだが、こんな晴れた紅葉を見る機会がないのに、もったいない。

景色を満喫しながらここも慎重に下山。下から続々、ハイカーらしき人たちが登ってくる。

聞けば、下で泊まって奥又白池までピストンするそうだ。

たしかに、奥又白池は行くだけでも価値のあるところだが、私の長年の憧れのクライマーの聖地が、ハイカーの聖地と化しているのには少々ショックだった。

中畠新道と、パノラマコースとの出合いに着いたときに、やっと緊張がほどけた。

 

その後は、上高地バスターミナルまで、対岸の道をのんびり歩いた。こちらのコースは少し長いようだが、湿地帯や、木道があって新鮮だった。

 

今回の山行は、アプローチと下降が核心と思っていたが、本当に上高地〜中畠新道のパノラマコースの出合いまでしか一般道がない。これぞアルパインの中のアルパイン!という山行だった。ずっと緊張しっぱなしで、正直お腹いっぱいで、しばらくはこんな山行はもういいという気がする。

 

長年の宿題がやっと片付きました!いろんな方に心配をかけて、アドバイスをいただいたり、また見守っていただき、有難うございました。

そして、何より、いっぱい荷物を持ってくれて、いっぱいリードしてくれたT本さん、

本当に一緒にチャレンジしていただいて有難うございました。

記・K川

 

最後に、登ることばかりに必死で、カメラを持っていくのを忘れたので、A山さんの写真をお借りしました。素晴らしい紅葉を皆さん、見てください〜!!

 

 

 

 


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