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穂高 屏風岩/雲稜ルート 山行記録

2010年7月17日(土)〜7月19日(火)

メンバー:早川・大塚(記)
コースタイム情報は早川さん
(同行の秋山・橋本パーティーは東壁ルンゼルートの予定でしたが、取り付きまでの状態悪く延期。
 その後雲稜ルートを2ピッチ登って下降。)

7月16日夜
夜に順次橋本号がメンバーをピックアップ。22:00に京都駅で秋山さんを乗せ、2:00AMに平湯の
宝タクシー事務所。ここでテントを張り2:30AM就寝。

7月17日
5:30 タクシーに乗り、上高地に6:00過ぎ着。横尾9:30ごろ。ベーステントを設営し、10:30から
渡渉地点の探索に出かける。岩小屋の地点は水量多く、アルD大阪の方がフィックスを張っている。
そこから沢沿いに渡渉のしやすいポイントを探りながら下り戻る。13:00から雨が3時間ほど降る。
西側から厚い雲 が来ていていやな雰囲気であった。ちょうどテントサイトに戻り雨にあわずにすんだ。
ビールを飲み軽く食事をして眠る。秋山さんは根性でビールを6本荷揚げ。わたしは出世払いという
甘い武器でもってビールをおすそ分けして頂く。17:00ごろ起きて夕食を摂る。早川さんはえびピラフ、
秋山さん・橋本さんはカレー、わたしは餅入りカレーラーメン。
なんと、不動でよく会うK崎さんに遭遇。

photo:横尾へのアプローチ。朝の明神岳が美しい。
横尾へのアプローチ。朝の明神岳が美しい。
photo:前穂高岳東壁遠望。アプローチは残雪が多そう。
前穂高岳東壁遠望。アプローチは残雪が多そう。
photo:木漏れ日が差し込む梓川。
木漏れ日が差し込む梓川。
photo:新村橋から前穂高岳東壁を望む。
新村橋から前穂高岳東壁を望む。
photo:横尾のテント場に到着。
横尾のテント場に到着。

7月18日
2:30 起床。3:20発。暗闇の中ヘッドランプで出発。アルDの方々はわたし達よりも少し早く、
K崎さん一行は少し後から出た模様。渡渉地点はやはり迷う。が、意を決しスクラムを組んで渡渉。
早川さん・秋山さんは靴のまま、橋本さんはネオプレーン、わたしはクロックス(風サンダル)で渡渉。
なるほど乾きの早い運動靴ならそのままジャブジャブ水に浸かって、登攀中は背中にぶらさげて乾かせる。
防水仕様のアプローチシューズは乾ききらないので渡渉のスタイルをあらかじめ決めておきたい。
T4取りつきには日の出後少しして到着した。3会4パーティが順番に登る。梅雨明けの壁は
浮石や脆くなった箇所が多く、リードしていた2ピッチ目で落石を起こしてしまう。立ちこんだ
スタンスにぐっと力を入れた瞬間、剥がれて結構大きな岩が落ちてしまった。
幸い人には当たらずにすんだ。ここからコンテでT4テラスへ。
先行2パーティは屏風岩は初めてとのことだが、とても手際が良いのでそれについて登ることに。
回り道アプローチに失敗したK崎さんチームはディレッシマルートへ転向。

1ピッチ目 大塚リード。昔に登っているはずだが全然記憶にない。昔より浮石に敏感なっている分
慎重に遅く登ったのではないだろうか。時々トライカムを決めたりしてアルパインフリーを満喫するピッチ。
2ピッチ目 早川さんリード。右から回り込む感じで弱点を突き登る。フリーのピッチだが、
2人ともA0を惜しげなく使って素早く抜ける。
3ピッチ目 大塚リード。ボルトラダーです。M本さんにここでの事故の話を聞いていたので、
念のため左のペツルのボルトにもプロテクションを取った。ここの終了点はリングボルト一本と
ハーケン2本とでハンギングと、あまり良くない。それを言い出すとすべての支点が良くない。
スラブではNPも使えないのでどうしようもない。
4ピッチ目 早川さんリード。少しエイドで上がり右からフレークを乗越す。
5ピッチ目 大塚リード。クラックの走るコーナー。トライカムが少しだけ活躍した。
6ピッチ目 早川さんリード。スラブから草つきへ。

photo:T4尾根取り付き。
T4尾根取り付き。
photo:雲稜ルート1ピッチ目をリードする大塚。
雲稜ルート1ピッチ目をリードする大塚。
photo:同、1ピッチ目をフォローする早川さん。
同、1ピッチ目をフォローする早川さん。
photo:3ピッチ目ボルトラダーをリードする大塚。
3ピッチ目ボルトラダーをリードする大塚。

7ピッチ目 大塚リード。 草つき。崩れないか、スベらないかなどの不安と格闘しながらほぼ
プロテクションのない草つきを左上しし終了点の大木へ。終了点で握手。(取り付き7:25〜終了13:40)
さて、戻りが大変である。息を切らせながら屏風の頭までハイマツを掻き分けながら登る。
屏風の頭で秋山・橋本パーティと無線通信。扇岩から懸垂下降で登山道に戻ったところだった。
ビールを注文しておいた。
ここで事件が起こる。屏風の頭 から横尾に戻るには、北西から徳沢-横尾間の登山道に降りる
パノラマコースと東側の涸沢コースとがある。我々は当初の予定通り北西側に抜けるパノラマコースへ
向かったが道がとても悪く、「涸沢にしよか」と早川さん。
そのまま降りると随分と開けた道に出た。なにやら橋を渡って・・・気が付くと川を遡る形で歩いている。
「あれ、何で僕ら遡って歩いているんですか?」とわたし。涸沢のテント村も雪渓も見えない。
「いや、実は今降りてきたんはパノラマコースやねんで」と早川さん。そして今いるのは前日に歩いた
徳沢〜横尾間の道である、と。狐につままれた気分になってしまった。わたしはすっかり涸沢側に降りると
思っていたのである。たしかに屏風岩との位置関係がなんだかヘンだなぁと思っていたのでしっくりくる。
まあ、取り敢えず、もうすぐ横尾なのである。よしよし。
18:30 横尾テントサイトに帰着し今度は橋本さんから出世払いビールを頂き、夕食をいただき就寝。

photo:登攀終了後、屏風の頭にて早川さん。
登攀終了後、屏風の頭にて早川さん。
photo:登攀終了後、屏風の頭にて大塚。
登攀終了後、屏風の頭にて大塚。
photo:今年の涸沢は残雪が多い。
今年の涸沢は残雪が多い。
photo:テント場に帰還。
テント場に帰還。

7月19日
7:00 起床。テントをゆっくり乾かし、テントサイトを後にする。

[感想] 久々の本チャンであること、準備時間の確保があまりできなかったことなどから忘れ物を
幾つかしてしまった。コンパス(買ったけど置いてきた)、ホイッスル(買うことすら忘れた)、
ハンマー、三日目の朝食、など。また二千メートル超の山が久々なのと普段歩いていないのが堪えた。
依然、雪渓の通過が怖くて遅い。

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